ニュージーランドのフラッグキャリアであるニュージーランド航空(Air New Zealand)
コロナ前は成田・羽田・関西国際空港へ就航し、成田-オークランド間は最多で週10便を運航。
日本からの唯一の直行便の就航会社ということで、ニュージーランドへ行く際は真っ先に検討する航空会社でしょう。
今回はそんなニュージーランド航空について、マイルシステムや機内サービスに加え、歴史やトリビアなどもご紹介。
「どんな会社?」という疑問をまるっと解決します!
飛行機オタクの筆者がたっぷりと魅力をご紹介します。
イメージカラーがなぜ黒なのかも注目です!
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目次
ニュージーランド航空(Air New Zealand)の歴史
ニュージーランド航空の前身である「タスマン・エンパイア・エアウェイズ・リミテッド (TEAL)」は1940年に国営航空として設立されました。
その後、1965年4月にTEALからニュージーランド航空(Air New Zealand)に改称。
1978年には、1947年に設立されたナショナル エアウェイズ公社 (NAC) と合併し、1989年に民営化。
ニュージーランドのフラッグシップとしてオークランド空港を拠点に世界へ約80路線に就航しています。
1989年に民営化し株式上場しましたが、株の半数以上を国が保有しているため、実質的には国がオーナーとなっています。
以前はJALと同じくワンワールドに加盟していましたが、1999年よりスターアライアンスメンバーに。
そのため、ANAマイルとの相互利用が可能となっています。
ニュージーランド航空のマイルシステム
ニュージーランド航空のマイルシステムは“Airpoints(エアポインツ)”と呼ばれ、貯めたポイントは”Airpoints dollar(エアポインツドル)”と呼ばれます。
エアポインツはニュージーランド航空への搭乗をはじめ、国内ではクレジットカードや提携ホテルの利用で貯めることができ、貯めたポイントは特典航空券と引き換えることができます。
スターアライアンスに加盟している航空会社であれば、マイルは基本1:1で相互交換できますが、Airpoints dollarは独自の換算システムを導入しており、計算式が少しややこしいのがデメリット。
換算レートは1:65となっており、路線によっても変動します。
国際線に関してはあまりレートが良くないことが知られており、ニュージーランド航空の特典航空券の場合、ANAマイルを使用するほうが断然お得。
ちなみに日本ーオークランド間はAirpoints dollarでは1600ポインツが必要ですが、これを1:65で計算すると104000マイルの相場観。
ですが、ANAマイル利用の場合は45000マイルで往復できます。
リブランディングで青から黒へ
ニュージーランド航空の機体には先住民マオリ族の伝統模様であるシダの渦巻きをモチーフとした「コルー(Koru)」がデザインされており、黒でペイントされた機体は、独特の存在感を放っています。
しかし、黒へと変更になったのは2012年8月と意外と最近のこと。
以前の機体は、ティールカラーと呼ばれるターコイズよりやや緑が強めな、青緑色を使用していました。
ティールカラーだった当時のニュージーランド航空の機体
ニュージーランドでは、2009年にパスポートの色が黒となったのを皮切りに、国を代表する企業等は黒を使用するようになりました。
そのため、長らくティールカラーだった機体は、リブランディングにより現在は黒に変更されたというわけです。
黒が採用された理由についてはこちらの記事に書いています。
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サービスのクオリティや、安全面の信頼度も高い
ニュージーランド航空は、AirlineRatings.comが選ぶ「エアライン・エクセレント・アワード」の中でも最も素晴らしい航空会社に送られる「エアライン・オブ・ザ・イヤー」で、6度も1位となっています。
他にも「ベスト・プレミアム・エコノミー」を2014年から6年連続や、2017年に新設されたトリップアドバイザー「トラベラーズチョイス™ 世界の人気エアライン」をはじめ、毎年数々の賞を受賞。
世界の航空会社を格付けしているAirlineRankings.comが発表した2021年度「世界で最も安全な航空会社」では385社の中から第3位に選ばれ、サービスのクオリティや安全面でも高い評価を得ています。
ちなみに
1位はオーストラリアのカンタス航空、2位は中東のカタール航空です。
特に、業界で先駆けて取り入れた、エコノミーシート3列をベッドとして利用できる「スカイカウチ」の導入は、ビジネスクラスを利用しなくともしっかりとした休息を取ることができ、とても高い評価を得ています。
エコ先進国の先鋭的な取り組み
エコ先進国として有名なニュージーランド。
ニュージーランド航空でも様々な取り組みが行われ、中でもプラスチック廃棄物を削減する一環として、バニラ味のクッキーでできた食べられるコーヒーカップの試験導入は革新的な取り組みと話題に。
2021年9月にはエコノミークラスの機内食サービスの食器に、環境に配慮したサトウキビ由来の再生プラスチックを使用すると発表。
こちらも現在試験導入が行われており、実現されれば1年間で使い捨てのプラスチック類を年間2800万点削減できるそう。
国内きってのトップ企業
大企業の少ないニュージーランドでは、ニュージーランド航空は国内でもトップ10に入る企業です。
ニュージーランドの株価指数を表すS&P/NZX 50構成銘柄でもあり、NZ経済の指針を表す企業の一つにもなっています。
オークランドのシティセンター(CBD)に構える立派な本社ビルは、とてもスタイリッシュ!
ノースショア方面からハーバーブリッジを経てシティーに降りたところにあり、オークランドで暮らす人なら必ずや目にする建物です。
\動画でも見れます/
【動画】【ニュージーランド|オークランド】ノースショア方面〜ハーバーブリッジを渡って
オークランドのある本社は2:07秒あたりで見ることができます。
ちなみに、日本支社は帝国ホテルの16階に位置します。これまたおしゃれ!
いつかは乗りたい!憧れエアライン
以上、ニュージーランド航空についてのご紹介でしたが如何でしたでしょうか。
現在はコロナ渦のため、ニュージーランドは厳しい入国制限を行っており、観光はもちろん留学やワーホリ等での入国もできません。
しかし、2021年11月からは国外からの入国者にはワクチンパスポートが義務化され、2022年からは国内でも運用が開始されるため、少しずつ国境オープンへの兆しが見えてきました。
国境が開放された暁には「世界一のエアライン」で、ぜひニュージーランドにお越しくださいね!
それは筆者が飛行機オタクだからです!(きっぱり)
いつか取材させていただますように...(偉い人に届け!)
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