この記事では、現在のニュージーランドへの入国条件を、政府の公式発表とともに随時更新。
加えて有効なビザがある方向けに、コロナ禍のニュージーランド入国時に必要なことを簡潔にまとめましたので、渡航の際は参考にされてください。
最新情報!
【2022年8月29日更新】
▶︎2022年5月7日より日本人の観光目的での入国が解禁となりました!
ワクチンを2回接種済み(永住権・市民権保持者は除く)であれば、入国後の隔離(MIQ)はなく自由に観光が可能です。
以前は必須であったPCR検査の陰性証明も必要ありません。(9月より日本帰国時もワクチン3回接種済みであれば不要予定です)
8月29日現在
入国後はオークランド空港時に「セルフテストキット」を各自で受け取ります。
(山積みでカゴに入れてあります。係員より手渡しではないので注意)
中には4回分のセルフPCR検査キットがはいっているため、到着時24時間以内&到着後5日目に自分で検査を行います。
6日にNZ保険証よりメールが届くので、リンクより報告し終了です。
(メールが届かない場合は電話連絡も可能)
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【2022年7月17日現在】の情報です
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目次
ニュージーランドへ入国できる人
まずは、現在のニュージーランドの入国状況です
早見表(2022年11月24日現在)
入国できる人 | ニュージーランド人(永住権保持者含む)とその家族 |
申請すれば、入国できる人(許可されない可能性もあり) | (すでにニュージーランドに居住している)大学や大学院などに通う学生、ワークビザの保持者 |
入国できない人 | 観光、留学、ワーキングホリデー等 |
現在、観光ビザ、ワーキングホリデービザ、留学(学生)ビザ、ワークビザなどの審査は凍結している状態です。
【11月24日更新】→2022年4月より旅行者(ワーホリ等も?)の入国が再開の見通しです!
現在のニュージーランドに入国できる人の詳しい条件は以下となっています。
ニュージーランドに入国できる者
(2021年10月12日更新)
- NZ国籍者および永住者(Permanent Residentビザ所持者)
- NZ人および永住者のパートナーまたは子で、家族ビザ(relationshipに基づくビザ)を所持する者
- NZに駐在する外交官
- 通常NZを居所としているオーストラリア人又はオーストラリア永住者(条件あり)
- クック諸島、ニウエ、オーストラリアからの渡航者(条件あり)
- 居住者(Residentビザ所持者)で一定の条件を満たす者(条件あり)
- 人道案件(条件あり)
上記以外に、「必要不可欠な渡航」として入国規制免除(Expression of Interest)の申請が可能な方は以下の通りです。
ニュージーランドに入国の申請ができる者
(2021年10月12日現在)
(1)短期滞在ビザ(temporary visa)を所持する教師のパートナーと家族
(2)国家的重要事項のために出国し、再入国する者
(3)短期滞在ビザを所持する者のパートナーと子
(4)パートナーと家族
(5)通常NZを居所としている就労ビザ保持者
(6)必要不可欠な医療従事者
(7)必要不可欠な労働者
(8)NZー太平洋諸島間の往来
(9)人道案件
(10)学生(博士号/修士号/再入国の学生等)
(11)乗組員(飛行機、船)
※許可されるとは限りません
それでは、有効なパスポートやビザを持っている場合、続いてどのようなプロセスが必要なのかを、順を追って見ていきましょう。
入国時に必要な4つのこと
1.MIQの予約
まず始めに、入国日が決まったらMIQの予約を取ります。
MIQとは
「Managed isolation and quarantine」のことで、政府が指定する隔離施設のこと。
現在、国外からのすべての入国者は、MIQへの滞在が義務付けられています。
隔離期間は14日間。
11月14日より、ワクチン2回接種者は14日間から7日間に+3日間の自宅隔離となっています。
【11月24日更新】
▶︎2022年1月にニュージーランドに住むニュージーランド人、2月に全世界に住むニュージーランド人を対象に、ワクチン2回接種済み、PCRテストの陰性証明があれば、MIQは必要なく自宅での自主隔離(7日間)に変更に。
▶︎2022年4月より旅行者を含む外国人の入国を認め国境を開放し、ワクチン2回接種済み、PCRテストの陰性証明があれば、MIQは必要なく自宅での自主隔離(7日間)のみで入国が可能の見通しです
MIQはパスポートやReal meに紐づき、入国に有効なビザがなければ予約を取ることができないのでご注意ください。
筆者の滞在した隔離施設。運よく高級ホテルにあたり、室内に大きなバスタブが...!(筆者撮影)
MIQは費用が発生($1610〜$2760)しますが、コロナ前にニュージーランドを離れている、入国後6ヶ月以上滞在するなどの条件に当てはまれば、隔離費用免除(無料)となります。
詳しくはこちら
メモ
なお、現在MIQの隔離施設の受け入れ人数と、帰国希望者の人数のバランスが取れておらず、予約は常にパンク状態が続いており混乱をきたしています。
入国まで数ヶ月待つことも予想されますので、渡航が決まった際はすぐに確認することをオススメします。
実際のMIQの予約画面。X印は予約が埋まっている日。この画面にたどり着く前にも抽選が。(筆者撮影)
MIQでは1日300人程度しか受け入れられないそうで、2021年の夏よりオーストラリアとのトラベルバブルが中止されたこともあって、一時は数万人の人が帰国待ちの状態に。筆者も予約が取れるまでに数ヶ月かかり大変な思いをしました。
隔離期間が14日から7日に変更になったことで、現在は多少予約が取りやすくなっていますが、それでもまだまだ混雑が続いています。
特に今からのクリスマスシーズンは帰国希望者が増加するため、引き続き厳しい状況となっています。
【11月24日更新】▶︎2022年からワクチン接種者はMIQの必要がなくなり自主隔離となるアナウンスがありました!
飛行機の予約
成田空港はゴーストタウン...(筆者撮影)
MIQの予約が完了した後は、48時間以内に飛行機の予約を行わなければなりません。
予約が取れない場合は、MIQはキャンセルとなってしまうため、MIQの日程は飛行機の便と合わせての確認が必要となります。
日本からニュージーランドへの渡航方法
現在、日本からニュージーランドへ行く直通便はニュージーランド航空(成田発-オークランド行き)のみ、週に1便での運行となっています。
シンガポール航空の経由便もありますが、乗り換え時にシンガポールでのトランジット条件を満たす必要があります。
両者の航空券を一括で探したい場合はskyticket(スカイチケット)の検索窓の利用が便利。
料金も一覧で出るため、比較検討が簡単です。
ガラガラのニュージーランド航空の機内。乗客は15人程度(筆者撮影)
ちなみに、時差の計算や到着日を間違え、MIQの予約が破棄となった事例が多く発程しています。
飛行機を予約の際は、搭乗日の日にちと、ニュージーランド到着の日にちの両方を必ずご確認ください。
MIQの予約は、ニュージーランドの到着日です。
現在ニュージーランド航空の成田発-オークランド行きは夜便のため、到着は日にちをまたぎ翌日(+1日)となるのでご注意ください。
ワクチンパスポートの取得
2021年11月1日より、ニュージーランドに入国する外国人(永住権保持者も含む)は、2回のワクチン接種が完了している必要があり、入国時に証明書が必要となりました。
なお、ニュージーランド航空でも2022年2月より国際線に搭乗するすべての乗客に対しワクチンパスポートの提示を求めています。
証明書は日本政府が発行している「ワクチンパスポート(英文)」の使用が可能です。
発行までは時間がかかりますので、ワクチンを接種した後は、速やかに発行を行いましょう。
先ほども述べたように、ワクチンの2回接種者は、MIQでの隔離期間が14日間から7日間+3日の自宅隔離へと隔離期間が変更
【11月24日更新】2022年からはMIQではなく自宅での自主隔離に変更になります。
PCR検査の陰性証明
ニュージーランドへの渡航者は、入国時に出発72時間前に行ったPCR検査の陰性証明の提示が必要となります。
陰性証明は全文英文のもので、名前とパスポート番号の記載が必要。
「ニュージーランド入国72時間前」ではなく「日本出国72時間前」ですのでご注意を。
ニュージーランド入国時に必要なPCR検査は以下の検査方法です。
NZ保健省は、オーストラリア及び超高リスク国を除く、あらゆる国からの渡航者に対して次の検査を義務付けています。
・PCR、RT-PCR及びTMAを含む核酸増幅試験 (NAAT)
・LAMP
・抗原検査 (別称:迅速抗原検査)
※日本は超高リスク国に指定されていません
ニュージーランド入国時に確実なPCR検査は「鼻咽頭ぬぐい・スワブ検査(Nasopharyngeal Swab)」です。
鼻に綿棒を入れて行う検査方法のこと(筆者撮影)
唾液でもPCR検査も、種類によってはLAMPを満たしているものもありますが、LAMP以外の唾液検査の場合は入国を拒否される可能性があります。
ニュージーランド保健省も鼻咽頭ぬぐいを推奨しているため、理由がなければ鼻咽頭ぬぐいで検査を受けることをオススメします。
自宅で行う簡易検査(検体検査)は不可となっています。
ニュージーランド入国用のPCR検査が可能な都内のクリニック
隔離施設ではマスクやソーシャルディスタンスが徹底されていました(筆者撮影)
ニュージーランド入国時に必要な条件を満たしたPCR検査と陰性証明を発行してくれるクリニックを2件ご紹介します。
どちらも筆者、または筆者の友人が利用し、実際にニュージーランド入国の際に使用ができた確実なクリニックです。
検査料金も都内では最安値または格安となっています。
ONE CLINIC 恵比寿
ONE CLINICの院長先生。快く撮影に応じてくれました(筆者撮影)
恵比寿駅から徒歩5分のところにあり、厚生労働省と経済産業省が運営するTeCOTに登録されている中で、都内最安値のクリニック。
16時までに受ければ当日に証明書の受け取り(メールでのPDF)が可能。
16時以降であっても翌日昼ごろまでに結果が届きます。
料金は1万6600円で、陰性証明(英文)は発行手数料は無料。
筆者も利用しましたが新しく綺麗なクリニックで、夜間も24時までと柔軟に対応しており、とてもオススメです。
芝国際クリニック
15時までに受ければ、当日に証明書の受け取り(メールでのPDF)が可能。
またクレジットカードでの事前決済も可能となっています。
料金は2万2000円(陰性証明発行料3300円含む)と、都内の他クリニックに比べると比較的リーズナブルとなっています。
ちなみに
成田空港でもPCR検査センターがありますが、料金は予約ありで3万円(予約なしだと5万円、17時以降は予約ありでも4万6500円)と非常に高額です。
しかし、24時間365日対応で検査から2時間で証明書を発行してもらえるため、空港に書類を忘れた場合などの駆け込み寺としては助かります。
入国時に注意すること
入国カードもコロナ関連の質問が(筆者撮影)
最後に、ニュージーランド入国時の入国審査での注意点として、筆者が実際に入国時に感じたことをシェアしておきます。
MIQの予約がなければ飛行機に搭乗ができないため、入国自体は比較的スムーズですが、現在ニュージーランドでは海外からの帰国者による国内へのコロナウイルスの持ち込みに頭を悩ませており、とても神経質になっています。
通常時とは違うオペレーションでの入国(筆者撮影)
コロナ関連の種類(MIQバウチャー、ワクチンパスポート、PCR検査の陰性証明)は、電子ベースでも可能とされていますが、入国時に提示を求められ、隅々までくまなくチェックが行われるため、紙ベースでの用意がベター。
無用なトラブルを避けるためにも、すべてプリントアウトして持参することをおすすめします。
最後に|合わせて読みたい
ずらっと並ぶニュージーランド航空の機体(筆者撮影)
以上、現在ニュージーランドに入国に関する条件と、入国時に必要な書類についてでした。
お隣のオーストラリアでは2021年12月に観光客の受け入れを開始するとの発表もありましたが、ニュージーランドでは国内の移動も制限している状態で、国境の開放はまだまだ難しいのではないかと言う見通しです。
【11月24日更新】▶︎2022年1月にオーストラリアにいるニュージーランド人、2月に全世界にいるニュージーランド人、4月に旅行者を含む全ての外国人の入国を認めるとアナウンスがありました!
また新しい情報が更新されましたら、こちらの記事でも随時アップデートして参りますので、ぜひご確認ください。
---引用参考: