オークランドの公共交通機関はバスが中心。
ワーキングホリデーや留学などでは必ずお世話になり、観光客でも利用する機会があるでしょう。
車を持っていないのであれば、なおさらです。
今回は、そんなオークランドのバスについて徹底解剖!
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目次
オークランドの交通はバスが中心
網の目のように張り巡らされているバス路線
オークランドのバス・電車・フェリーなどの公共交通機関は、「Auckland Transport(AT)」が運営しています。
全土をきめ細かく網羅するバスは、大きく分けると2つの種類があります。
オークランドのバスの種類
- メトロ(Metro)...シティと郊外、または郊外のみを走る「路線バス」
- リンクバス(Link bus)...シティ周辺を中心に周遊する「サークルバス」
坂道の多いオークランドでは目的地の近くまで、バスを乗り継いで向かうのが基本。
自宅からシティに向かうのはメトロ、シティ内の移動はリンクバスを利用するイメージです。
それでは、2つのバスを詳しくみていきましょう
メトロバス(Metro)とはどんなバス?
「メトロ(Metro)」はオークランドのほぼすべての地域を網羅している路線バスです。
コーポレートカラーは紺色で、アクセントカラーが黄色になっており
車体も紺色に統一されています。
ローカルバスの車内の様子
郊外を走るバスはローカルバスと言い、市内中心部から郊外へは急行路線もあります。
料金はゾーン制となっており、利用した距離によって料金が加算されます。
ダブルデッカーに乗れる「Northern Express」
シティ中心部からハーバーブリッジを渡った「ノースショア方面」へは「ノーザン・エクスプレス(Northern Express)」と呼ばれる急行路線が運行しています。
バスは専用レーンを走るため、渋滞もなくスイスイ。
2013年からは利用客を二階建てのダブルデッカーが登場し、輸送能力が格段にアップしました。
憧れのダブルデッカーに乗れます!
ノーザンエクスプレスのバス停は、駅のような作りになっているのが特徴です。
そのため、「バス・ストップ(Bus Stop)」ではなく「バス・ステーション(Bus Station)」と呼ばれています。
Northern Expressのバス停の様子
ノーザンエクスプレスは車窓からの景色がとても素晴らしい路線です。
特にノースショアからハーバーブリッジ を渡る際は、シティの都会的な姿を一望することができます。
車窓から撮影。都会的な景色が一望できます
オススメはダブルデッカーの二階席のフロントシート!
全面がガラス張りとなっているため、迫力ある景色を眺めることができます。
まるで宙に浮いているような感覚に!
時折、カメラを持って張り付いている人も見かけるほどの人気シート。
景色を見るのを目的に、ぜひ乗車されてみてください。
市内周遊のリンクバスは4路線
手前に走る赤いバスがリンクバス
シティ中心部〜周辺を周遊する「リンクバス」は4路線。
こちらは路線ごとに車体が色分けされているのが特徴です
リンクバスの種類
路線の名前 | バスの色 | 走るルート | 営業時間(*1) | 料金 |
CityLink
(シティリンク) |
赤 | 市内のメインストリート「クイーンストリート」を走るバス。ブリトマート駅からKロードまでを周回。 | 朝6:00〜深夜まで
7〜10分間隔 |
$1(他のバスから乗り換えの場合は無料) |
InnerLink
(インナーリンク) |
緑 | 市内中心部から周辺地域をぐるっと大きく周遊するバス。ブリトマート、Kロード、ポンソンビーなどを通る。 | 朝6:10〜深夜まで
10分〜15分間隔 |
ゾーン制(*2) |
OuterLink
(アウターリンク) |
黄
(琥珀) |
市内中心部より少し離れた、主に南側の地域を周遊するバス。インナーリンクとの接続駅が多く、シティからは乗り換えての利用が便利。 | 朝6:00〜深夜まで
12分〜15分間隔 |
ゾーン制(*2) |
TāmakiLink
(タマキリンク) |
青 | 市内中心部から東側のエリアに伸びる路線。ブリトマートからタマキ・ドライブを走り、Glen Innes(グレン・イネス)駅までをシャトル。 | 朝5:30〜23:15まで
15分間隔 |
ゾーン制(*2) |
*1...土日祝日は始発が30分程度後ろ倒しになります
*2...乗った距離によって値段が変わります。詳しくはこちら
※空港までは電車でアクセスできません
周遊運行(タマキリンクはシャトル)のため、慣れると簡単に利用できます。
利用料金も安く、オークランドの観光地を網羅していることもあり、観光客も多く利用する路線です。
バスの乗車料金は現金払いできない
乗車料金の支払いは、ATが発行しているICカード「AT HOPカード」で行います。(作り方は次回の記事に)
ちなみに、コロナ以前は現金でも支払いも可能でしたが、現在は感染症対策の一環で使用不可となっています。
もともと、現金払いだと乗車料金がグンと割高なこともあり、コロナ以前からほとんどの市民がAT HOPカードを利用していたこともあり、特に混乱なく運用されているようです。
AT HOPカード利用のメリット
ATカードはフェリーでも利用可能!
AT HOPカードは乗り継ぎ料金を自動で計算してくれたり、1日20ドル以上はチャージされない(超える利用は自動的に無料)など、メリットも多くあります。
発行手数料として$10(約820円)が必要ですが、数回利用するだけで元が取れてしまうので、観光で数日の滞在であっても利用価値はあります。
電車に乗車する場合は自動券売機にて、現金の使用が可能。
ですが、割高な現金料金が適用されてしまうのでご注意を→料金については次回
クレジットカードしか持っておらず途方にくれていたら
なんと「そのまま乗っていいから」と、タダ乗りに!
日本では考えられない、ニュージーランドらしいエピソードです(決して真似はしないように!笑)
電車も走っているのですが...
突然運休になることもしばしば...
電車も4路線走ってはいるのですが、シティ中心部から離れたから南の地域にしか路線がありません。
オークランドの中心駅である「Britomart(ブリトマート)駅」は、4路線すべての始発駅ということもあり立派な作りですが、その他の駅周辺は閑散としています。
そのため、最終目的地へはバスに乗り換えることがほとんどです。
運行本数も少ないため、電車には不便なイメージがつきまとっており
実際に、利用者もバスに比べると1/10程度なんだとか。
ちなみに
現在ニュージーランド初の地下鉄の建設が進められており、2024年に開業予定!
シティを環状運行し、始発駅であるブリトマート駅は通過駅となります。
そのため、開業後は少しづつ電車の風向きが変わってくるかもしれません。
詳しくはこちらの記事にまとめています!
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以上、オークランドのバスついてのまとめでしたが、いかがでしたでしょうか。
次回は、オークランドのバス停について詳しくご紹介です!
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