ニュージーランドのイメージカラーは?と聞かれると、何色を思い浮かべますか?
大自然のイメージからか、緑(淡いグリーン)や青をイメージする人が多いはず。
しかし、ニュージーランド人に聞いてみると、「黒」という回答が「圧倒的!
実際、政府機関を始め、国を代表する企業もイメージカラーとして黒を使用していることが多いんです。
というわけで、今回はその理由に迫ってみました!
Kia Ora! ライターのAkikoです。
私も最初は黒いイメージがなく、少し意外でした。
理由にはブランディングが関係しており、興味深かったですよ!
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目次
日本人が考えるイメージカラーは緑や青
「ニュージーランド人が考える、ニュージーランドのイメージカラーは黒」
これを聞くと、驚く日本人が多いよう。
実際、ツイッターで取ったアンケートでも、このような結果になりました。
\皆さんに質問です/
ニュージーランドのイメージカラーでこの中で一番近いものはどれですか??🇳🇿🐏
— あっこぷ|Akia Ora | writer👩💻 (@kusano_akiko) January 20, 2021
黒にも票が集まりましたが、やはり緑と青が多いよう。
その国のイメージカラーを表紙に取り入れる「マップル」や「るるぶ」などのガイドブックでニュージーランドを確認してみると、メインカラーは「緑×青」、アクセントカラーで「黄」のものがほとんど。
-- LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブックより
黒を取り入れているものが一つも見当たらなかったことからも、いかに日本人には黒のイメージがないことがうかがえます。
ちなみにツイッター投票で、「その他」が1%だったのも驚き!
それほど、「青・緑・黒」の3色のイメージが強いようです。
ニュージーランドのナショナルカラーは黒
前置きが長くなりましたが、実は、ニュージーランドのナショナルカラーは「黒」
実はこれ、国が正式に定めている色なんです。
そのため、行政機関のHPやロゴなども黒でデザインされており、パスポートも黒となっています。
ニュージーランドのパスポート。
シルバーファーン(シダ)がデザインされています。
正確にいうと
ナショナルカラーは黒とシルバー(白)
そして国のシンボルである「シルバーファーン(シダの葉)」のデザインもよく見かけます。
国を代表する企業なども、黒をコーポレートカラーとしているものが多いです。
ニュージーランドのフラッグシップである「ニュージーランド航空(Air New Zealand)」も黒をシンボルカラーとして採用しています。
ニュージーランド航空の機体デザイン。
こちらにもシルバーファーンがデザインされています。
街のお土産やさんも黒×白デザインで溢れています。
筆者が購入したマグカップ。お気に入りです。
これによりニュージーランド人は、イメージカラーを黒と回答する人が多いようです。
ニュージーランドのお土産やさんは動画で撮影したので、合わせてチェックしてみてください。
こちら(YouTube) から見れます!
しかし、イメージカラーの違和感はある意味正解。
実はそれには、理由があったんです...!
以前は全てが「青」だった!
実は、2009年に現在のデザインへ変更されるまで、パスポートは濃い青。
ニュージーランド航空も"teal colour(ティールカラー)"がシンボルカラーでした。
そう!ニュージーランドのイメージカラーは、もともと青だったんです!
ティールカラーとは
"teal colour(ティールカラー)"は、日本語では「鴨の羽色」と訳されます。
ターコイズよりやや緑が強めな、青緑色のことです。
ティールカラーのパッケージ
英国の紅茶ブランド”TWININGS"の"New Zealand Breakfast"のパッケージは、まさにティールカラーを採用しています。
シンボルカラーを変えたニュージーランド航空
パスポートが黒に変更された2009年より、ニュージーランドではコーポレートカラーに黒を取り入れる企業が増えました。
そのうちの一つが、フラッグシップであるニュージーランド航空。
2012年8月には、シンボルカラーを今までの"teal(ティール)"から黒へと変更を行います。
2012年8月までのニュージーランド航空の機体。
現在のニュージーランド航空。
シンボルカラーが変わると、やはり雰囲気も変わります。
ニュージーランドのイメージカラーに「緑」や「青」が多いのは、ニュージーランド航空が採用していた「ティールカラー」の影響が強いのではないかと筆者は推測します。
※現在ニュージーランド航空は、新型コロナウイルスの影響により、週1便「成田ーオークランド便」のみの運行となっています。
黒がナショナルカラーになった理由
黒がナショナルカラーなのは、ニュージーランドの先住民「マオリ族」のシンボルカラーが「黒・赤・白」なのことが理由です。
2009年にマオリ族の旗は正式に認められ、建国記念日にも掲げられるようになりました。
しかし先ほども述べたように、国を代表するパスポートや航空会社の色は、元々は青や緑。
ではなぜ、イメージカラーが黒に変化したのでしょう。
国を挙げたブランディング
その理由の一つが、国技であるラグビー。
ニュージーランド代表"All Blacks(オールブラックス)"は、2019年に行われたラグビーW杯の影響により、日本でも一気に知名度が上がりましたよね。
日本では、野球やサッカーの人気に押され気味ですが、海外でのラグビーの人気は桁違い。
人口が500万人しかいないニュージーランドにとって、海外で大人気のオールブラックスは、いわば国の「稼ぎ頭」
そのチームのシンボルカラーが「黒」ということも、一つの要因であるよう。
いわゆる、国を挙げてのブランディングが行われたというわけです。
ツイッターでの投票で黒に投じた人は、やはりラグビーのイメージが大きかったのではないでしょうか。
ちなみに
ニュージーランド航空は、オールブラックスのスポンサーでもあります。
最後に|合わせて読みたい
以上、ニュージーランドのイメージカラーが黒の理由についてでした。
日本ではまだまだ黒のイメージは薄いので、少し驚きだったのではないでしょうか?
実はこれは、当"Akia Ora Media"が黒をシンボルカラーに採用した理由でもあります。
ニュージーランドを取り扱うメディアとして、即決での採用!
ロゴもお気付きの通りシルバーファーンです!
と、最後に少し宣伝でした。
お後がよろしいようで!
ニュージーランドのナショナルカラーについて詳しくはNational colours of New Zealand(英文)で読むことができます。
興味のある方は、ぜひ。