前回の【ニュージーランド留学】日本と違うホームステイの仕組み!ホストの裏事情とは...?では、日本とニュージーランドのホームステイ受け入れの認識の違いを中心に、あまり聞くことができないホストの裏事情(主に金銭面)についてお話ししました。
今回はコミュニケーションや文化の違いによるトラブルやその原因について。
実際に留学生受け入れ経験のあるホストファミリーや、語学学校・留学エージェントにもインタビュー。
「実際にあったトラブル」や「よくあるクレーム」を聞き取り、その傾向と対策もまとめました!
先に知っておくことでトラブル回避につながります。
ぜひ、ホームステイ前に一読ください!
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目次
ニュージーランド人=白人ではない
日本人は外国人=白人の意識が根強く、ホストファミリーの人種を指定してくることがあるそう。
しかし、世界中からの移民を受け入れる、多民族国家であるニュージーランド。
この国の市民権を得て暮らしているのであれば、インド系であれフィリピン系であれ立派なニュージーランド人。
「移民の家庭にステイしたらニュージーランドでホームステイする意味がない!」というのであれば、そもそも白人もイギリスからの移民であるため、本来の意味のニュージーランド人は先住民族のマオリ族を指すことになります。
また、肌の色を指定するのは立派な人種差別。
「白人のお家にステイしたい!」「アジア系のファミリーは嫌!」など、このようなリクエストは現地では相当なタブーです。
また、ニュージーランドはこのようなレイシズムに対し非常に厳しい国。
人種を理由にステイ先を変えるリクエストは、受け入れてもらえなどころか逆に嫌悪感さえ抱かれてしまいます。
これはニュージーランドのみならず、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなど、どの英語圏でも同じこと。
せっかく海外経験をするのであれば、このような国際感覚もしっかり身につけたいとこの一つです。
自立していない人に厳しいお国柄
異国の地に知り合いが1人もいない中で暮らす。どれだけ心細いことか、よくわかります。
初めての海外、しかも英語がわからない状態だと、誰かに全て頼りたくなる。それもよくわかります。
けれど、ニュージーランドでは子供たちも早いうちから自立が基本。
そのため、何から何までファミリーが教えてくれるという頼りっきりの態度は、ニュージーランド人から見れば子供っぽい行動に見えてしまいます。
それでもわからない場合は聞く。という姿勢が大事です。
また、前回の記事でも書きましたが、こちらでは家事はすべて母親の仕事という意識がなく、旦那さんや子供たちも当たり前のように手伝います。
日本からの生徒たちは、ご飯ができるまで部屋にこもり、食べた後の食器はシンクに置きっ放し。
洗濯も部屋の掃除機もシーツの交換も自分で行わず、「いつやってくれるの?」と聞くだけで、まるでホテルにでも滞在しているかのようという耳の痛いホストからの意見も。
こちらでは自立していない、相当甘やかされた人に見られてしまうので要注意です。
また、休みの日に何をしていいのかわからない...と家に籠りがちになるのも、ホストからすると「なぜ自分の意思で行きたいところ行かないのか?」という感覚。
「週末何をするの?」と聞かれるだけで、ホストがどこにも連れて行ってくれないといったクレームもあるそうですが、これもおもてなしを期待した受け身な姿勢に捕らえられてしまいます。(そもそもホストはプライベートな時間を生徒に割く義務はありません)
せっかく海外に来たのですから、自発的に何かを行うことを心がけるようにしたいものです。
コミュニケーション力と英語力は別物
ホスト曰く、日本人は話しかけられるまで待っていて、また話しかけても「YES」『NO」と答えるだけ。
会話ではなく一問一答になり、こちらに興味がない人が多いとの意見が。
そのように受け取られてしまうのは悲しいものです。
ちなみに日本では「How are you」は調子を聞かれており「I'm fine」や「So-so」などと返すと学んだと思いますが、正直この言葉に深い意味はなく、沈黙が気まずいので会話の糸口としてとりあえず聞くというのが正直なところ。
それに対して「I'm fine」といわゆる一問一答形式で答えてしまうと、「いやいや、体調を知りたいのではなくて、コミニュケーションを取りたいだけなんだけど...」といった感じで困ってしまうというわけ。
英語にはこのような、本当に知りたいのではなく「会話の糸口」となる言葉が多く、例えば...
・How was your day?(今日どうだった?)
・How was your weekend?(週末何してた?)
・What are you doing this weekend?(今週末何するの?)
なども、プライベートを知りたいのではなく、あくまで「コミュニケーションを取りたい」がための会話の糸口の言葉。
そのため「Good」や「Nothing」などだけ返してしまうと、ホストとしても「え?話したくないの?」という感覚になってしまう訳。
また、会話せず沈黙することは、相手を拒否していることと同等に捉えられてしまいます。
何か聞かれたら質問を返して会話することを心がけましょう。
そのスタイルをそのまま持ち込んでしまうパターンも多いように思います。
コミュニケーション力と英語力は別物です。
留学生なのですから英語がわからないことはホストも重々承知。ホストも最初は気を使っていても、毎日毎日、自分から話しかけないと会話が始まらない状況はストレスなもの。
大切なのは「コミニュケーションを取りたいと思っている姿勢を見せる」ことです!
ホストは無料の英会話教師ではない
また、逆のパターンもしかり。
生きた英語を使うチャンスでもあるため、なるべくたくさん話したい!と思うのは意欲があり素晴らしいこと。
けれど海外からニュージーランドにやってきて、毎日が新鮮で珍しいことの連続の留学生と違い、ホストにとってのNZ生活は日常。
会話ではなく自身の英語の練習につき合わせたり、毎日のように英語の宿題や、CV(履歴書)の添削を求めてしまうと、無料の英会話講師のような感覚になりうんざりしてしまうものです。
私なら夕食後は一刻も早くベッドに横になり、だらだらしたいです(笑)
「はじめの1週間くらいは優しかったのに、冷たくなった」という人も多いですが、それはホストがおもてなしモードから家族モードに入ったから。
数日の滞在と違い、数ヶ月単位でのホームステイであればなおさら。
ホストにもプライベートな時間が必要。
「心地よい距離感」を意識することも大切です。
ただし、コミニュケーションを取るのをめんどくさがられたり、無視されるのであれば話は別。
れっきとしたイジメなので、学校やエージェントに即座に相談しましょう。
「はっきり意見」はトラブルの原因にも
海外生活のアドバイスで「日本人は我慢をする。海外の人は自分の意見をはっきり主張するから、気を使わず思っていることははっきり言うべき」というのをよく目にしますが、これは半分当たっているけれど、半分はそうでないと思います。
日本人もニュージーランド人も、結局は同じ人間。
自分の主張だけを押し付ける言い方をすれば、相手がイラッとするのは当たり前。
なんとなく気を使っているかなんて、接していればわかります。
コミュニケーションは結局はお互いを思いやる気持ちが大切です。
例えば、シャワーを5分以内にしてと繰り返されるのであれば
「電気代が高いのは重々わかっています。けれどどうしても5分は無理なんです。その代わり、日本では毎日髪を洗っているけど、2日に1回にします!」
食事で揚げ物ばかりしか出ないのであれば
「野菜を取らないと調子が悪くなります。可能であればキャベツとミニトマトを買ってきてくれませんか?その代わりサラダは自分で作り、ドレッシングも用意します」
言い方としては「こっちも我慢するのでそちらも譲歩して欲しい」というのがコツ。
英語が苦手であれば、グーグル翻訳に頼るのもOKです。
日本ではお客様は神様であり、お金を払っている方が圧倒的有利な立場にありますが、ニュージーランドでは「支払われた対価に対して提供を行う」という客との立場は公平なスタンス。
「ホスト側がビジネスであれば、お金を支払っているこちら側はお客様」という感覚で、お金を払っているんだからこれをして欲しい!という言い方だけは避けるのが無難です。
日本人の性格特性からくるトラブル
ただし、時にはしっかりと自分の意見を伝えることも必要です。
「はっきり言わない」ことでトラブルに発展した事例もご紹介します。
ペット不可でリクエストを出し、実際ペットのいないご家庭にあたったのですが、近所のネコちゃんが遊びにきた時に「猫は好き?」と聞かれ、雰囲気に流されイエスと答えてしまいました。
するとホストは良かれと思って、近所のネコちゃんを連れてくるように。
ただ彼女、実は猫アレルギー持ち。全身に蕁麻疹が出てしまったけれど、嬉しそうに毎日ネコを連れてくるホストに言い出すことができず、次第に部屋にこもるようになり、最終的に学校側に相談。
学校側からホストに連絡したら「なぜ彼女は直接私たちに言ってくれないの?」不信感を抱かれてしまい、コミュニュケーションを避けていると勘違いされ、すべてにおいて学校を通して会話するようになってしまい関係が悪化してしまった。
この場合は、最初にはっきりとNGを伝えるべきでしたね。
日本人にありがちなのが、何を言っているのか理解できず、なんとなくその場を流すために「うん、うん」言ってしまうこと。
わからない場合は「まだ留学初日で英語がわからないので、言ってることがわかりません。」と伝えることも必要です。
最後に|合わせて読みたい
今回は、コミュニケーションや文化の違いによるホームステイのトラブルについてでしたが、いかがでしたでしょうか?
ここまで読むと「ホームステイって怖そうだな、できなそうだな...」と萎縮し、やめておこう...と考える人もいるかもしれません。
けれど、あくまでも一部のトラブル事例であり、すべてのホストでの出来事ではありません。
またニュージーランドは超コネ社会でもあるので、現地在住者の知り合いを作っておくことは、ニュージーランド生活で大きなアドバンテージとなります。(特に仕事に関しては、ほとんどがコネで決まってしまうのが現実です。)
ホームステイをすることは現地でのつながりを作ることができる、大きなメリットでもあります。
また、主なトラブルの原因は「事前の知識不足」がほとんど。
前もって知っておくことで、同じような状況になった時にトラブルが容易に回避できるので、事前の情報収拾をたくさん行なっておくことをお勧めします。
前回の記事(【ニュージーランド留学】日本と違うホームステイの仕組み!ホストの裏事情とは...?)を読んでない方は、こちらも合わせてどうぞ。
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