ニュージーランドやその他の国でビザ申請をする際
「無犯罪証明書」の提出を求められることがあります。
この記事では、日本で取得する場合
- 取得する方法
- 取得のための費用
- 申請に必要な書類
- どこに行けばいいのか
- 時間はどのくらいかかるのか
を、まとめました。
海外から日本の大使館を通じての取得は数ヶ月はかかりますが、日本での取得は簡単です。
実際に取得経験のある筆者が、詳しく説明します。
\ツイッターはこちら!/
※記事の更新情報もつぶやきます!
目次
無犯罪証明書(Police certificate)とは
無犯罪証明書とはその名の通り、日本で犯罪を犯したことが無いことを証明する書類です。
英語(ニュージーランド)では"Police certificate"と言いますが、国によっては"Police Record(米国)"や"Police check(豪州)"、または"Criminal Records(UK)"とも呼ばれます。
そのため
「無犯罪証明書」の他に「渡航証明書」「犯罪経歴証明書」と訳されている場合もありますが、これらも全て同一です。
留学やワーホリ、パートナービザ申請時に必要
無犯罪証明書は、長期での海外滞在時のビザ取得時に必要なケースが多いです。
例えば
・パートナービザ 、結婚ビザ
・長期での留学
・ワーキングホリデー
・ビジネス等での移住
・永住権申請時
ビザ申請時に必要かどうかは、ご自身でご確認ください
ニュージーランドでは2年以上滞在する場合に必要
ニュージーランドでは2年以上滞在するビザを申請する際に提出が必要です。
そのため、1年間滞在できるワーホリの場合は、提出の必要はありません。
この2年は通算となるので、留学やワーホリ後に再入国する場合は注意が必要です。
また、日本に住んでいるニュージーランド人が、ビザ申請時のスポンサーになる場合にも提出を求められます。
スポンサーとなるニュージーランド人が日本に住んでいる場合(在留資格を持つ場合)は、パートナーも無犯罪証明書を提出しなければなりません。
これは、日本に住んでいるパートナーが、スポンサーする人間として正しいのか(日本で犯罪を犯してないか)または、DVなどの履歴がないかの確認もあるそうです。
ビザ申請時に提出が必要かどうかは、最新情報を必ずご自身でご確認ください。
例えばワーホリの場合、ニュージーランドでは必要ありませんが、他国(カナダなど)では提出が必要な場合もあります。
NZから直接渡航予定の場合は注意が必要です。
どこで取得できるの?
無犯罪証明書の発行は、住民登録をしている各都道府県の警察署で行います。
現在住んでいる場所という意味ではなく、住民票のある都道府県なので注意が必要です。
例えば
東京の大学に通っているため、現在は東京に住んでいるけど、住民票は実家の大阪のまま
→東京都の警察庁で取得不可。大阪の警察署でないと取得できない。
(日本人の場合)すでに海外で住民登録をしており、日本に住民票はない
→日本での最終住民登録地で申請することが可能
(外国人の場合)すでに母国に帰国してしまっている
→(日本の在留資格を持ち、住民登録していた場合)日本人と同じく、最終住民登録地で申請
最寄りの警察署で申請できる?
発行は、すべての警察署でできるわけではなく、都道府県で指定された警察署のみ受け付けています。
最寄りの警察署や、市町村の警察署では申請できないのでご注意を。
大体が、各都道府県を代表する警察署となっています。
東京の場合は、霞ヶ関にある警視庁となります。
予約は必要なの?
国内で無犯罪証明書の申請をする場合、予約は不用です。
受付時間内に直接警察署へ向かいましょう。
東京(警視庁)の場合
月曜〜金曜(祝日、年末年始は除く)
午前8時30分〜午前11時30分まで
午後1時00分〜午後5時00分まで
この時間内に直接行けばOKです!
警視庁へのアクセスは、【東京都で無犯罪証明書を申請する】警視庁へのアクセス方法(写真付き)で詳しく説明しています。
こちらもCHECK
-
【東京都で無犯罪証明書を申請する】警視庁へのアクセス方法(写真付き)
東京都で無犯罪証明書を申請する場合は、霞が関にある「警視庁本部」へ来庁します。 この記事では ・警視庁本部のアクセス方法 ・最寄駅からの実際の道のり(写真付き ...
続きを見る
申請に必要な書類は?
無犯罪証明書の取得の際に必要なものは以下の通りです。
日本人
- パスポート(コピー不可)
- 除票住民票もしくは戸籍の附票(発行から6カ月以内)
- 海外の現住所が確認できる書類(現地の運転免許証、本人宛の郵便物等)
- 証明書発行の必要性が確認できる書類等
2と3は現在海外に在住の方のみ必要で、現在日本に住んでいる方は必要ありません。
4は必須となります。(次に詳しく説明します)
外国人
- パスポート(有効期限内、コピー不可)
- 東京都内に住んでいる(いた)ことが確認できる書類(在留カード、外国人登録証、除票住民票、閉鎖外国人登録原票など)
- 海外の現住所が確認できる書類(現地の運転免許証、本人宛の郵便物等)
- 証明書発行の必要性が確認できる書類等
外国人の場合も、必要なものは日本人とほぼ同じです。
証明書発行の必要性が確認できる書類は必須!
4にある「証明書発行の必要性が確認できる書類等」は必須です。
申請するビザのコピー等で大丈夫です。
厳しいチェックがあるわけではありませんが、疑われるとめんどくさいので、書類等はきちんと持参しておきましょう。
たまたまPCを持参しており、その場でVISA申請フォームにアクセス、ページを見せたことで証明となりました。
申請は代理でも可能?
申請時は指紋の採取があるため、本人以外は申請不可です。
発行された証明書の受け取りは代理人でも可能です。申請時に必ず伝えましょう。
申請料はかかるの?
申請料は無料です。
申請にはどのくらいの時間がかかるの?
筆者の実体験としては、20分程度で終了しました。
詳しい流れは、別で記事にしますので、気になる方はそちらもご覧ください。
証明書の発行にかかる時間は?
証明書は、申請→発行という手順になり、警視庁(東京)のHPにはおおむね約2週間程度かかりますとの記載があります。
実家や海外から帰省して申請する場合、受け取り期間の考慮も必要です。
参考までに調べてみると、神奈川県警では1週間ほどと記載があり、どうやら各都道府県で少し違うようです。
発行にかかった実際の時間(体験記)
実際に警察署で受け取った受取票(筆者撮影)
筆者が発行した当時、7月7日(月)に来庁申請し、7月15日(木)から受け取り可能。
10日間での発行となりました。
現在はコロナ渦で海外渡航者が減っていることもあり、発行が早めとの噂です。
ちなみに
海外から日本の大使館を通して申請した場合、(国によってまちまちですが)NZの場合は最短でも1ヶ月、最長では3ヶ月以上要するケースも!
急ぎの場合は、帰省ついでに日本に帰って申請するのも一つの方法かもしれません。
その他、申請時の注意点は?
その他、申請時の注意点をまとめます。
・パスポートと戸籍の名前の一致
戸籍上の氏名とパスポートの氏名が異なる場合も申請することができません。
結婚等で苗字が変わった場合は、必ずパスポートの更新手続きを行ってから向かうようにしましょう。
・パスポートの有効期限をチェック
パスポートを更新すると、旅券番号が変わります。
この場合も、申請することができません。
・2重の取得は不可
海外で現地の日本大使館を通じて申請された場合は、同じ申請を日本で行うことができません。
注意
海外で申請したけど全然届かないので、しびれを切らして日本に帰国し取得!ということは出来ませんのでご注意ください。
最後に|合わせて読みたい
以上、日本で無犯罪証明書を取得する方法のまとめでした。
ちなみに、ニュージーランドのオンラインVISA申請時、未開封の状態で提出(開封無効)と書いてありますが、NZ移民局に問い合わせたところ、開封してPDFスキャンをして大丈夫とのことなのでご安心ください。
東京都で申請する場合どこに行けばいいのかは【東京都で無犯罪証明書を申請する】警視庁へのアクセス方法(写真付き)に詳しく書いたので、こちらも合わせてご覧ください。
こちらもCHECK
-
【東京都で無犯罪証明書を申請する】警視庁へのアクセス方法(写真付き)
東京都で無犯罪証明書を申請する場合は、霞が関にある「警視庁本部」へ来庁します。 この記事では ・警視庁本部のアクセス方法 ・最寄駅からの実際の道のり(写真付き ...
続きを見る
---参考:警視庁:渡航証明(犯罪経歴証明書)の申請について