2022年9月17日より、ニュージーランド航空のオークランド→ニューヨーク線が就航しました。
ニューヨークへはオーストラリア・ニュージーランド地域から初めての就航。
乗り換えなどの幅も広がるため、ビックニュースとなっています。
元々オークランド→ニューヨーク線は2020年10月に就航予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により延期となっており
国境開放とともに準備が進められ、悲願の就航となりました。
Boeing 787-9でユナイテッドとの共同運行
オークランド国際空港にて(筆者撮影)
就航便の機体はBoeing 787-9のドリームライナー
ユナイテッド航空とのコードシェア(共同運行便)となります。
275人の乗客を乗せることができ、17人のクルーが常務します
座席数
ビジネス | 27席 |
プレミアムエコノミー | 33席 |
エコノミー | 215席 |
エコノミースカイカウチ | 13席 |
プレミアムエコノミーのシートピッチは104〜106cm
エコノミーは78〜83cm
3列シートをまるっと使用できるスカイカウチ(筆者撮影)
エコノミースカイカウチとは座席3席を使用しベッドとして使用できるシートのこと。
シートの上にマットレスを敷き、横になって眠ることができるため、長距フライトでの体への負担が軽減されます。
フライト番号はNZ1とNZ2
TVNZ1ニュースより
フライト番号はニューヨーク→オークランドがNZ1、その反対のオークランド→ニューヨークがNZ2が割り当てられました。
NZ1は以前就航していたロンドン→オークランド線に割り当てたれていた番号で、ニュージーランド航空のグレッグ・フォラン最高経営責任者(CEO)は「フライト番号1と2は伝統的に主力路線に使用されていた」と説明。
グレッグ・フォラン最高経営責任者(CEO)-TVNZ1ニュースより
就航当日はオークランド国際空港にて
インタビューでも
“And that’s what New York will be – our flagship route.”
「そして、今後はそれがニューヨークとなるでしょう -私たちの主力路線です。」
と回答しており、ニュージーランド航空の期待を背負った路線となることが伺えます。
価格はエコノミー1451ドル〜
TVNZ1ニュースより
公式発表の運賃はエコノミーは$1451〜、ビジネスは$8456ドル〜となっています。
運賃はニュージーランド航空公式サイト(英語)より確認できます。
世界でも最長路線の一つに
TVNZ1ニュースより
就航距離は14215kmとニュージーランド航空で最長の路線となるうえ、世界で最も長い就航路線の一つとなります。
飛行時間
オークランド | → | ニューヨーク | 16時間15分 |
ニューヨーク | → | オークランド | 17時間35分 |
※ニューヨークはジョン・エフ・ケネディ(John F. Kennedy)国際空港に就航します。
ニュージーランド航空の就航地
オークランド国際空港(筆者撮影)
ニュージーランド航空の国際線就航都市はオセアニアとアジア圏が中心となっています。
北米へはバンクーバー、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ヒューストンなどへ就航。
南米はブエノスアイレス(アルゼンチン)がニュージーランドと南米を結ぶ唯一の定期便でしたが、コロナウイルスのパンデミック以前から集客に困難な状況があり、今後も市場回復が見込めないことも理由に撤退となりました。
イギリスからの移民の多いなか、2020年10月には、唯一のヨーロッパ路線であったロンドン・ヒースロー線が惜しまれつつも撤退。
今後はアジアまたは中東での乗り継ぎが必要となりました。
今回のニューヨーク線の就航は、北米方面からの観光客への誘致だけでなく、ヨーロッパ方面への乗り換えの選択肢が増えるメリットも。
スターアライアンスに加盟しているため、世界一周航空券や上級会員へのステイタス修行(SFC修行)の幅も広がります。
【引用・参考】
--Stuff NZ(By the numbers: Air New Zealand's first non-stop flight to New York)
--Air New Zealand (Start spreading the news – Air New Zealand is off to the Big Apple)