日本とは全く違う、ニュージーランドでの就職事情。
就活者の声は多く聞かれますが、採用者側の意見はなかなか見つからないのが現状。
ということで、今回はみなさんが一番知りたいであろう採用者側にインタビュー!
インターンシップ斡旋会社を経営するニュージーランド人社長に
・NZでの職探しの仕方
・目を引く履歴書を作るコツ
・履歴書で重要視していること
・実際に面接で何を聞くのか?
・どのような人がNZで昇進するのか?
などを中心に、NZでの就職を希望する日本人へのアドバイスもお伺いしました。
ぜひ最後までお見逃しなく!
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※記事の更新情報もつぶやきます!
目次
ニュージーランド人会社経営者にインタビュー
今回インタビューに答えて下さったのは、ニュージーランドでインターンシップ斡旋会社「Gina & Partners」を経営するNZ就職事情のプロフェッショナルであり、日本人向けの留学エージェント事業や語学学校の経営にも関わるジーナ・ヒューズさん。
インターン希望者と企業のマッチングという職業柄、多くの就職希望者の現状や企業側の求めるものを近くで体感。また会社の経営者として、社員を雇用する側でもあります。
そんなジーナさんにインタビューを行い、自身の経験や採用者の本音を語っていただきました。
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ニュージーランド人はどのように仕事を探すのか?
When kiwi people start job hunting, How do you start? what platform is common to use?
ニュージーランド人はどのように就職活動を始めるのでしょうか?また、どのようなプラットフォームを利用しますか?
私の時代は新聞で見つけて電話かけるのが一般的でしたが、今の時代はオンライン一択ですね。
ちなみに私が最初に仕事をしたのは12-13歳の頃(!)でした。ベビーシッターで、半年くらいやったかな?当時スキーに興味があって、やりたいけれど用具を揃えるのにはお金がかかる。日本では子供のうちはお金がかかる趣味は親がお金を出すのが当たり前ですが、ニュージーランドでは「その趣味をしたいなら自分でお金を稼ぎなさい」という考え方が基本。若いうちからファイナンシャリー・インディペンデント(経済的自立)を求められるんです。
その後はリーテルでの経験、つまりお店でお客さんとコミュニケーションを取る仕事がしたくて、ハミルトン・シティにあるメインのショッピングモールのいくつかのお店で働きました。
ちなみに当時はまだ14歳でしたが、面接で自分の年齢は言わず、そして聞かれませんでした。スーツを着て、プロフェッショナルな雰囲気を演出して面接に挑んだからだと思います。働き始めてから誕生日がもうすぐという話になった時、「何歳になるの?」と聞かれ「15歳になります」というと驚いていましたよ(笑)
自信があってきちんと働くことができるのなら、ニュージーランドでは年齢は全く関係ありません。ただ、アイスクリーム店で働いていた時は、機械の調子が悪く大爆発し、頭からアイスを被ったこともありましたが(笑)
実はニュージーランドには年齢による就労制限はなく(但し、14歳以下の1人での外出不可や、学校の時間外などの規定はあり)彼女のように若い内から仕事(日本でいうアルバイト)を始め、経済的自立を行います。
ワーホリでの職探しは現地の若い学生と競合となることも、念頭に置いておくべきことであるように思います。
履歴書ではどのような点を重要視するの?
As a CEO, when candidates send a CV to your company, what things do you think are most important?
社長として、就職希望者から送られてくる履歴書は、どのような点を重要視していますか?
最近行った新しいプロジェクトの人材募集で、相当数の履歴書(以下CV)を見てきました。その中で個人的に一番重要したのは、職歴や資格よりもパーソナリティです。エレガントな雰囲気で資格をたくさん持っていたとしても、チームで働けないと意味がない。
けれど、文字だらけのたくさんのページを読み込んでパーソナリティーを探るのは至難の技。そこで選考で大きく有利になった2つのことをお教えします。
一つ目が、写真が添えられているCV。
たくさんの文字で訴えるより、1枚の写真の方がよりパーソナリティがより容易に想像できます。こちらは50通以上のCVに目を通すわけですから、初期の選考段階では効果は抜群です。パスポートみたいなシリアスなものでなく、自撮りでもいいんです。素敵な笑顔だったらなおさら評価は上がりますね。
ジーナの言うように、1回の募集で数十、数百のCVを受け取る採用側としては、文字だけのCVは目を通すだけでも大変なうえ、見返すのも一苦労。
ニュージーランドのCVに写真の添付は必要ありませんが、1枚添付するだけで有利になるのであれば、ぜひ積極的に活用したい手段です。
また、ウォークインで配り歩く際も、どの応募者からのCVかわからなくなるのを防ぐことができますね。
二つ目に、カバーレターです。
カバーレターとは履歴書の内容をより深く掘り下げた手紙のようなもので、職務経歴や自分の思いなどを書くのが通常です。
最近マネージャーポジションの女性を雇ったのですが、彼女はどれだけこの仕事に対して情熱があるか、また、自分を雇うことで会社に対してどのようなベネフィット(利益)をもたらすのかを書いたカバーレターを添えており、それが非常に心を打ちました。
カバーレターの添付も必須ではありませんが、形式的なCVよりも自由度が高いため、自己アピールとしてぜひ活用したい手段です。
職歴や経験値が乏しくても情熱が伝われば、彼女のようにマネージャーとして採用されることがあるかもしれません。
NZの履歴書に年齢は必要ない?
I heard you don’t need to tell your age in your CV in NZ. Is that true?
NZでは履歴書に年齢は必要ないと聞きましたが、本当なのでしょうか?
本当です。年齢を聞くことは差別にもなり得ることだから、書く必要はありません。
また、結婚しているか独身かなども含め、全てのプライベート情報は記入する必要がありません。
以前、筆者のトークイベントにて「ニュージーランドでは履歴書に年齢を書かないと聞いたけれど、仕事ができるかをどう判断するのか?」という質問をいただいたことを思い出しました。そもそもNZでは日本のように年齢=実力があるという概念が薄く、経験はあるかもしれないが、実力は見てみないとわからないという考え方が一般的。
また日本では扶養家族の所得控除が関係しているため結婚については聞かれますが、こちらではプライベートを探ることはタブー。聞かれることはありません。
面接で応募者に質問することは?
When holding a job interview, what things do you usually ask?
面接を行う時に、応募者にどのようなことを質問しますか?
もし仕事を頻繁に変えているのであれば、なぜか理由を聞きますね。サスティナビリティー(持続性)がないのかな?と思ってしまうので。また、直近の仕事はなぜ辞めたのか、なぜうちで働きたいのかを尋ねます。
そして一番重要なのは「あなたを雇うことによって会社に対してどのようなベネフィットをもたらすのか」です。
ちなみに、弊社はNZ全土に支店があるため、最近の面接はオンライン(ズーム)で行うことがほとんどです。
ニュージーランドで昇進する人材とは?
What kind of people are usually promoted in NZ?
ニュージーランドではどのような人が昇進していくのでしょうか?
何度も繰り返しとなりますが、年齢は関係ありません。重要なのは determination(ゴールまで達成する実行力)と Can do attitude(できるという自信)です。例えば、私の会社で取引のあるマウントクックの5つ星ホテルのジェネラル・マネージャーは26歳です。若いですがコミニュケーションスキルがとても高く、またとても聡明です。
私も個人的にそのような若い人材、特に20代後半〜30代前半を弊社に求めています。理由としては、今後20年、30年と長く働く余白があると言うこと、そして若い人はデジタルネイティブ世代でテクノロジーを知っているからです。ハイ・テックスキルを持っている人を積極的に雇いたいと思っています。
また、チームプレーヤーであることも重要です。日本だとトップダウン方式で、上が決めたことを確実に遂行・実行することが重要視されますが、ニュージーランドはほとんどの企業が上下関係なく、皆同じチームという認識。ラグビーチームのように助け合うのが基本です。
NZ就職を目指す日本人へのアドバイス
Do you have any idea/advice for japanese who want to get a job in NZ?
ニュージーランドで就職活動を行う日本人に対し、何かアドバイスはありますか?
仕事柄、今までたくさんの日本人の求職者と話してきたけれど、とても挑戦的なことだと感じます。
以前は企業に直接電話し直談判する手もありましたが、最近のHR(人事部)は電話の問い合わせは回答せず、E-mailも返信せず、企業HPの応募ページからしか受付を行いません。その後も、リクルートメント・プロセスの流れをフォローする形になっており、全てがオンラインで完結しています。
また、経営者は1回の募集で数十、数百の履歴書を受け取るわけですから、応募の時点で日本にいるだけで弾かれてしまいます。しかし仕事が決まっていない状態でニュージーランドに来るのも、大きなリスクが伴います。
それを解消するために始めたのが弊社のインターンシップ・プログラムです。日本から応募ができ、有給のフルタイムから無給の職業体験など様々なプログラムを提供しているので、まずはニュージーランドの就職事情を知るために、足がかりに利用されてみるのもオススメです。
インターン受け入れ先の新規開拓で日々様々な企業をまわっていますが、実際人手が不足している企業もたくさんあります。とにかく勇気を持って、諦めずに、行動することが大切だとおもいます。
最後に|合わせて読みたい
ニュージーランド人視点でのNZ就職へのアドバイスでしたがいかがでしたでしょうか?
インタビュー内容は後日YouTubeでもアップしますので、お楽しみに!
ジーナが代表を務める「Gina & Partners」へのインターンシップの相談は以下のフォームより無料で行えます。
またNZ留学に関しては代行手数料を完全無料で行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせしてみて下さい。(日本語で相談可能です)
▶︎Gina & Partners 無料お問い合わせフォーム
※「ニュージーランドのまるごとを見た」と明記下さい。
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また、Gina & Partnersさんは、毎週水曜日にシリーズでお届けしている「NZ留学」「NZ就職」の記事で取材協力いただいています。
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